Cannes Lions特集DAY①/コロナ禍のイシューに応える広告の意義

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<ポッドキャスト解説>

<参照テキスト>

◉Topics

今年のカンヌライオンズは、初のフルリモートで開催です。昨年はアワードが中止となったので、2020年、2021年の2年分をいっきに評価。Covid-19、Black lives matter など超巨大なイシューが世界を同時に襲った時代をどう映すのか。それに対する鮮やかなアンサー祭りのはじまりはじまり〜。

◉Pick Up Project ① OUTDOOR👑 GRAND PRIX SHUTTER ADS BRAND/Heineken AGENCY/PUBLICIS ITALY, Milan

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コロナ禍のロックダウンによって営業停止したレストラン。お店を閉めたシャッターに広告を出稿。それまでに出稿していた交通広告の掲載を取り下げて、その媒体費をレストランに支払い、苦境に立たされた飲食業界を助けた。

・SOCIALマイナス要素=「ロックダウン営業停止による飲食店苦境」

・BRANDプラス要素=「人々が集い楽しむ時間を提供する」

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◉Pick Up Project ① PRINT & PUBLISHING👑 GRAND PRIX OUTDOOR🥇GOLD🥈🥈SILVER COURAGE IS BEAUTIFUL BRAND/DOVE AGENCY/OGILVY, London

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コロナで従事した医療関係者のポートレート。以上!映像からWebからSNSからアウトドアから全メディアで展開。マスクをつけすぎて荒れてしまった表情をCourage is Beautifulとして讃えるという力強さ。何も特別なことやっていない、最強のソーシャルブランディング。

・SOCIALマイナス要素=「コロナ禍における医療従事者の酷使」

・BRANDプラス要素=「REAL BEAUTY」

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◉勝手なひと言

・世界共通化しているイシューに対して、国や地域に関わらず誰もがハッとする解を示しているプロジェクトが圧倒的に強い

・その意味で、日本の広告コミュニケーション、クリエイティブ、カルチャー、デザイン、アートの領域は、映画や音楽などのエンタメも含めて共通に、世界から乖離し続けていて、どんどんまずい状況になっていると感じる

・5〜6年前と比較して、ドバイとインドがめちゃ強い印象

・経済的にも世界の2大大国化している中国は、カンヌではショートリスト止まりが多く、さほど存在感がない。この要因と背景はリサーチのしがいがありそう

・各部門の審査員長がアウトドア以外はほとんど女性。5〜6年前と比較すると大きな変化。

・イチオシのDove『Courage is Beautiful』はプリント&パブリッシングのグランプリだけでなく、アウトドアのシルバー4つとゴールド1つという同部門で何個も獲得する珍現象かつフィーバーっぷり。これは、Courage is Beautifulが世界中の医療従事者の勤めている病院のエリアごとに、別々の医療従事者にフォーカスしたキャンペーンを展開したため。ロンドンならパトリシアさんとか、ニューヨークはアマンダさんとか、ロシアなら誰々など。世界同時展開。

・広告オワコンの時代にあって、広告コミュニケーションや企業がメッセージングすることの意義を再確認。企業がやるべきコミュニケーションって一周回ってUGCありきで考えるべきなのかどうなのか??